医療Hackathon競技課題

医療Hackathonについて、競技課題を発表致します。

競技参加者の方はCodethon、Designthon、Ideathonの各部門で設定されている下記テーマに合わせて、課題の選定を行ってください。各テーマには事前に各機関からの提供課題をはじめとしたいくつかの例が挙げられており、もちろんそれに挑戦することも可能ですが、テーマにあった内容であれば競技者の方から独自に課題を提示していただいてもかまいません。

課題についてご不明な点、質問等あれば事務局 ([email protected])までお気軽にご連絡ください。

【Codethon課題】

・テーマ1 『Webやスマートフォンなどを使った新しい医療アプリケーション』

例1) 人工呼吸器の点検記録/管理システムの開発
[課題提供: 福島県]

病院では一般的に医療機器の保守点検として、使用後の終業点検とセットアップ時の始業点検が行われており、年1回は保健所の監査時に提示します。しかし、それらの点検記録は紙ベースのもの (点検簿)で管理されている場合がほとんどのため、PCやモバイル端末を活用してより分かりやすく簡便に点検が行え、かつデジタルでデータの管理ができるシステムが求められています。開発は以下の仕様を踏まえた上で行ってください。

・病院内に設置してある医療機器を複数登録できる
・登録したそれぞれの医療機器で点検記録の管理を行う
・点検項目についてはそれぞれ機器製造メーカーの点検簿に則ったもとする
・蓄積した点検記録データは印刷およびPCへのバックアップ (CSV形式)を行う

例2) 地域別の感染症発生率、患者数をリアルタイム閲覧できるアプリケーションの開発
[課題提供: 株式会社MedPeer]

例3) 医療専門用語を一般の方向けに分かりやすく翻訳してくれるWebサービス
[課題提供: 株式会社MedPeer]

・テーマ2 『オープンソースを活用した医療アプリケーション』

例1) Osirix用のプラグイン開発/サービス拡張
[課題提供: Health 2.0 Fukushima Chapter]

例2) Health 2.0 APIを活用したアプリケーション開発
[課題提供: Health 2.0 Fukushima Chapter]

【Designthon課題】

・テーマ 『医療機器についての製品デザイン』

例1) 乳がんチェッカーの製品デザイン [課題提供: 日本大学工学部尾股研究室]

対象となる乳がんチェッカーは、日本大学工学部尾股研究室で開発が進められているもので製品デザインについてはまだ試作段階のものです。
提案に際しては下記情報について良く理解し、より具体的で実現可能なものを想定するようにしてください。

現行機パンフレット資料、旧型機パンフレット資料 (1/2/3)

製品概要 一般の女性の方が家庭で簡単に乳がんの自己検診ができるようになる製品です。
機器本体に搭載された100chの光センサを胸部に当てることで、
乳がんのしこりの有無を視覚的に判別することが可能です。
また、より小型で簡便なシステムを実現するために光センサの測定については、
位相シフト法 (小型のモータでセンサを動かして検知する方式)を採用しています。
サイズ W90mm × D120mm × H45mm
重量 330g
計測範囲 50mm×50mm (センササイズ)
使用対象 成人女性
使用方法 乳がんチェッカーを自身の胸部に押し当てて使用する。
センサで捉えられた画像は本体の液晶に表示され、
データはUSBケーブルでPCへ転送することが可能。
開発のポイント 小型化、低コスト化、簡便性
特に小型化、光センサのアレイ化については開発が難航
競合サービス ・触診による自己診断
・マンモグラフィ検査
・超音波診断
優位点 ハンディサイズまでの小型化に成功し、
ユーザー自身で簡便にかつ定量的に検査を行うことが可能になっている。
デザイン上の制約 ・機器本体 (外装)にはある程度の剛性が必要
(光センサの保護に1mm厚の高透過ガラスを使用しているため)
・マイコン基盤、光センサ装置の搭載には、厚み約2cm程度のスペースが必要
・現行の試作機では機器の駆動に外部電源 (ACアダプタ)を使用
今後の課題 ・より多くの女性に関心を持ってもらうにはどうすればいいか
(乳がんを発症したことのある人と無い人との危機管理意識の違い)
・定期的な検診を習慣付ける工夫
・計測結果はどう表示すれば分かりやすくなるか
(現時点ではセンサからの画像をそのまま表示)
・測定したデータはどのように管理するのがいいのか

例2) 呼吸器ホルダーの製品デザイン
[課題提供: 神戸国際医療交流財団+医療研 ニカニカ会]

気管切開時に患者が装着する呼吸器 (チューブとフランジ)を、のどに固定させるホルダーの製品デザインを行ってください。
提案に際しては下記情報について良く理解し、より具体的で実現可能なものを想定するようにしてください。

製品概要 気管切開後に装着するチューブとフランジを固定するための製品です。
カニューレバンド、ネックホルダーとも呼ばれています。
サイズ 装着する個人によって必要なサイズに違いがあります。
使用対象者 ・気管切開を受けた人 (性別年齢問わず)
・上記のケアを行う人
使用方法 ホルダーを使用してチューブとフランジをのどに固定します。
気管支チューブの備品として固定用のひも/マジックテープが提供されていますが、
特に紐タイプは使いづらいものになっています。
デザイン要件 ・装着者、ケア者が扱いやすく、快適なもの
・装着してむれやかぶれ、ずれがないもの
・身につけることが嬉しくなる、楽しくなるようなもの
競合製品など ・割高で洗えないタイプのネックホルダー
・手作り品
市場性 気管切開チューブの販売本数は年間で2009年: 150万本、2010年: 160万本。
術後のケアとして、介護者による痰の吸引などが認められる今日の状況を踏まえ、
気管切開が選ばれるケースが増えると予想される。
デザイン上の制約 ・必要サイズに個人差があるのでカスタマイズ性が必要
・常時装着となるため、清潔に保つ仕組みが必要
・生活用品に近いため、安価であることのバランスが必要
・取り扱いやすく、かつ確実なものであることが必要
今後の課題 ・製品の流通について工夫が必要

例3) ストーマ用補助器具の製品デザイン
[課題提供: 神戸国際医療交流財団+医療研 ニカニカ会]

ストーマ (人工肛門)にストーマパウチ (排泄物を収容する袋)を装着する際に、隙間が出ないようさせる補助器具の製品デザインを行ってください。
提案に際しては下記情報について良く理解し、より具体的で実現可能なものを想定するようにしてください。

製品概要 ストーマにストーマパウチを装着する際に、生じる隙間を埋めるために使用する器具
問題背景 ストーマ部位には様々な形があり、装着者の体格や部位によって差があるため、
ストーマパウチの装着方法については複数のタイプがある。
外皮側の仕上げについてはしわや引き攣れがあり、装着に問題があると、
漏れ、かぶれ、剥れなど不快な問題がさまざまに発生する。
このため、ストーマパウチの装着には工夫を凝らしているが、
この作業に手間取ることが多い。
使用対象者 ・人工肛門を設けた人 (オストメイト)
・上記のケアを行う人
使用方法 現状は、ペースト、シール、プレートなどを使って合わせていくが、かなり面倒。
デザイン要件 ・装着者、ケア者が扱いやすく、快適なもの
・装着してむれやかぶれ、ずれが起きないもの
(特に入浴時、汗をかいた時に脱落や漏れが起きるのは不快)
・製品を使うことに苦痛や、恥ずかしさのないもの
競合製品 ペーストやシール、フィルムなど幾種類もあるが、どれも取り扱いにくい。
市場性 大腸がん等の増加により、人工肛門を設ける患者さんは増加しているが、
満足できるものは少ない。
デザイン上の制約 ・分かりやすく、かつ取り扱いやすいことが必要
(使用者の体格変化により見えづらくなったり、
手先が不安定になるといったことが想定されるため)
今後の課題 ・製品の流通について工夫が必要

【Ideathon課題】

・テーマ1 『医療従事者向けツール/システム』

例) 医師グループ(定年後の有志医師など)による地域医療輪番を円滑に行うシステムの提案
[課題提供: 株式会社MedPeer]

・テーマ2 『被災地で必要とされる医療サービス』

例1) 医療過疎問題解消のための遠隔地医療サービスの提案
[課題提供: 株式会社MedPeer]

例2) 医療機関への来院に縛られない医療供給体制の提案
[課題提供: 株式会社MedPeer]

【Codethon/Ideathon共通課題】

・テーマ1 『医療従事者向け医療アプリケーション/サービス』

例) より使いやすい服薬指導ツールの開発、提案
[課題提供: 神戸国際医療交流財団+医療研 ニカニカ会]

調剤薬局等で薬剤師から患者に対して行われる服薬指導について、より効率的に行えるようにするためのアプリケーションの開発または提案を行ってください。
提案に際しては下記情報をよく理解し、より具体的で実現可能なものを想定するようにしてください。

問題背景 薬局内で薬剤師が薬剤を交付するときには基本、服薬する患者やその家族に対して指導を行い、それらの記録は必要に応じて医療機関に報告する。この様な服薬指導の実施および記録については現状、手書き/デジタル問わず様々なものがあり、指導ツールもばらばらである。特に記録作業については、開局時間後の入力作業で長時 間残業が発生しており、服薬指導に工夫をしている余裕がなくなる等の問題が発生している。そのため、こうした服薬指導の実施および記録について、効率化が望めるアプリケーションが必要とされている。
現在、アプリケーションについては無料のものから高額なものまで、電子カルテ関連企業が制作したものや個人制作のものなどさまざまな種類が乱立しているが、どれも記録の入力の手間が必要なものが多い。加えて、服薬指導用のツールは製薬会社から紙媒体のものやITを活用しているものなどが提供されているが、それらが統一されているわけではない。
希望要件 ・手書きと電子化両方のメリットを生かしたもの
(入力時間が最小限で済み、走り書きや図解にも対応できるように)
・他の医療ITと親和性の高いもの
・小規模調剤薬局でも使用できる合理的なコストのもの
・患者さんとその家族によって指導ツールを工夫できるもの
・乱立している製薬会社の服薬指導ツールにあわせられるもの
・服薬指導にもれがあってはならない (安全性と有効性、保険制度の観点から)
・将来、訪問医療制度との協力が深まった場合でも対応できるもの
(医療機関の薬剤部、調剤薬局、訪問指導がシームレスになればなお吉)
・さまざまな年齢層の方でも使用できるもの
(薬剤師には定年が無いため)
市場性 現在、国内の薬局の数は、病院等の医療機関の数よりも多いため、
より広いシェアを獲得できる可能性がある。

・テーマ2 『被災者向け医療アプリケーション/サービス』

例1) 放射線医学の正しい知識を周知するアプリケーション/サービスの開発、提案
[課題提供: 株式会社MedPeer]

例2) 独居老人などの管理にも利用出来る点呼システムの開発、提案
[課題提供: 株式会社MedPeer]

 

【Designthon/Ideathon共通課題】

・テーマ 『医療向けCG作成及び情報の視覚化提案』

例) より分かりやすい患者説明用資料の制作および活用提案
[課題提供: Health 2.0 Fukushima Chapter]